ブラスト処理による均一化から鏡面仕上げ | 高品位な表面仕上げ技術 | 株式会社旭研磨工業所 技術ブログ
- 株式会社旭研磨工業所

- 2025年9月25日
- 読了時間: 3分
はじめに
金属部品や精密機器の表面品質向上には、鏡面仕上げが不可欠です。しかし、単にバフ研磨を行うだけでは研磨ムラやバフ目が発生しやすく、効率も低下します。そこで注目されるのが ブラスト処理による下地の均一化 です。微細メディアで表面を整えることで、後工程の鏡面研磨を効率的かつ高品質に進めることが可能になります。
ブラスト処理の重要性
ブラスト処理は通常「梨地仕上げ」や「艶消し」を目的としますが、微細メディアを使用すると凹凸を最小化し、均一で平滑な下地を作ることができます。特に 液体ホーニング(ウェットブラスト) は、乾式ブラストより表面ダメージが少なく、鏡面研磨前処理に最適です。
※鋳物や金属積層品の場合は、素材特性に応じた「鋳肌」相当の下地になります。
鏡面仕上げまでの工程
1. ブラスト前処理
微細メディア(ガラスビーズ、酸化アルミナなど)で表面を均一化
加工目や微細な傷をならし、鏡面研磨に適した下地を形成
素材や形状に応じて粒度・噴射条件を最適化
💡 ポイント:ブラスト前処理を丁寧に行うことで、研磨ムラやバフ目を抑え、鏡面仕上げの効率と品質が向上します。
2. 中間研磨(半光沢化)
ブラスト後の下地を細粒砥粒や軽量バフで段階的に研磨
梨地から半光沢状態に移行
光沢の均一性を確認し、最終鏡面工程の準備
💡 ポイント:この段階で均一な光沢を出すことが、最終鏡面品質に直結します。
3. 鏡面仕上げ
バフ+研磨剤で微細凹凸を除去
必要に応じて 複合処理(Pollux処理、SMAP処理など) を組み合わせ、より高い光沢・均一性・安定性を付与
💡 ポイント:複合処理を活用することで、単純なバフ研磨では得られない高品質な鏡面が可能です
鏡面仕上げのメリット
均一な鏡面品質を実現、外観精度が向上
加工時間の短縮・効率向上
複雑形状・微細部でも安定した光沢
摩擦低減、防汚性、耐食性など機能面でも効果的
適用分野
精密金型: 樹脂流動性・離型性の向上
医療機器・理化学装置: 清浄性・耐汚染性の確保
装飾・意匠部品: 高級感ある外観の演出
よくある質問(FAQ)
Q1. ブラスト処理だけで鏡面仕上げは可能ですか?
A: ブラスト処理のみでは鏡面にはなりません。微細ブラストで均一化した後、バフ研磨や複合処理を組み合わせることで鏡面化が可能です。
Q2. 液体ホーニングと乾式ブラストの違いは?
A: 液体ホーニングは研磨材と水を混ぜて噴射するため、乾式より表面ダメージが少なく、平滑で均一な下地を形成できます。鏡面仕上げ前処理に最適です。
Q3. 複雑形状の部品でも鏡面化できますか?
A: ブラストで下地を整えることで、バフが届きにくい曲面や微細部も鏡面化可能です。必要に応じて複合処理を併用することで安定した鏡面品質を実現できます。
Q4. Pollux処理やSMAP処理とは何ですか?
A: Pollux処理やSMAP処理は、ブラスト下地をさらに高精度で鏡面化する複合表面処理技術です。微細な凹凸を除去し、均一で安定した光沢を実現します。
「ブラスト処理による下地均一化 → 中間研磨 → 鏡面仕上げ」のプロセスは、高品位で効率的な鏡面加工を可能にします。精密部品、金型、医療機器、意匠部品など、幅広い用途に適用可能で、従来のバフ研磨単独では得られない安定した光沢と高品質な表面仕上げを実現します。
会社情報・お問い合わせ
株式会社旭研磨工業所(あさひけんまこうぎょうしょ)
〒570-0032 大阪府守口市菊水通3-16-10
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