職人の手作業によるバフ研磨処理|感覚と経験で仕上げる高精度な研磨技術 | 大阪・株式会社旭研磨工業所 技術ブログ
- 株式会社旭研磨工業所

- 10月8日
- 読了時間: 5分
■ はじめに
金属表面の最終仕上げとして欠かせない「バフ研磨」。その中でも、熟練職人の手による手作業バフ研磨処理は、機械では再現できない精密さと光沢を実現する重要な工程です。
大阪の株式会社旭研磨工業所では、創業以来培ってきた職人の感覚と経験をもとに、あらゆる材質・形状に最適化したバフ研磨技術を提供しています。本記事では、手作業によるバフ研磨の特徴・工程・技術的なポイントを詳しく解説します。
■ 手作業によるバフ研磨とは
バフ研磨とは、布やフェルトなどで構成された「バフ」に研磨剤(コンパウンド)を塗布し、回転させながら金属表面を磨く方法です。微細な凹凸を除去し、表面を滑らかに整えることで高い光沢・平滑性・美観を得ることができます。
なかでも「手作業によるバフ研磨処理」は、職人が製品1点ごとに最適条件を見極めながら仕上げる工程です。製品の形状、素材、加工痕、用途を判断し、圧力・角度・当て方をその都度調整。わずかな違いで仕上がりが変わるため、長年の経験と感覚が品質を左右する職人技といえます。
■ 感覚的な圧力調整 ― 職人の経験が生む精度
バフとワーク(製品)の接触圧は、仕上がりに大きく影響します。強すぎれば焼け・変形・研磨ムラが生じ、弱すぎればツヤ不足や均一性の欠如につながります。
職人は、
手に伝わるバフの反発力
摩擦時の音や火花の色
ワークの発熱具合や抵抗感といった感覚情報を総合的に判断し、圧力や角度を瞬時に微調整します。
この「感覚による圧力制御」は自動機では実現できず、手作業研磨ならではの滑らかで深い光沢を生み出します。
■ 材質・形状に応じた最適なバフ研磨条件
手作業バフ研磨は、材質や形状に合わせて条件を細かく変えます。以下は代表的な例です。
材質・対象部品 | 主な目的 | 使用バフ・特徴 |
ステンレス | 光沢・耐食性の向上 | 綿・サイザルバフで鏡面仕上げ |
アルミニウム | 光沢強化と酸化膜除去 | 低速・軽圧でムラを抑制 |
真鍮・銅 | 変色防止・装飾性の向上 | フェルトバフ+仕上げコンパウンド |
チタン・難加工材 | 加工痕除去・反射性向上 | 研磨剤を段階的に変更 |
複雑形状・R部・内面 | 均一仕上げ | 手当て角度と当たり方を都度調整 |
旭研磨工業所では、材質別のノウハウと長年の試験データをもとに、最適な回転数・研磨剤・圧力条件を設定し、安定した品質を提供しています。
■ 手作業バフ研磨の一般的な工程
職人によるバフ研磨は、複数段階の工程を経て鏡面品質に到達します。
粗研磨(鉄バフ) 加工痕・溶接ビード・酸化皮膜などの除去。
中間研磨(布バフ・サイザル) 表面を均一に整え、光沢を出し始める。
仕上げ研磨(フェルトバフ+仕上げコンパウンド) 微細な傷を消し、鏡面・高光沢状態へ。
各工程の間では職人が光の反射や表面状態を目視・触覚で確認し、必要に応じて条件を再調整。これにより、ムラや焼けのない均一な鏡面品質が実現します。
■ 手作業バフ研磨が選ばれる理由
自動化や量産が進む現代においても、手作業バフ研磨は多くの分野で欠かせません。
理由1:
形状対応力の高さ曲面・段差・R部など、機械では磨き残る部分も人の手なら自在に対応可能。
理由2:
外観品質の追い込み最終仕上げで“製品の印象”を決定づける。細部のツヤ・光の反射まで職人がコントロール。
理由3:
一品ごとの最適化材質や用途に合わせて条件を調整できるため、少量生産や試作部品にも対応。
理由4:
高い信頼性旭研磨工業所では熟練職人が全数検査を行い、品質を数値と感覚の両面で保証します。
■ バフ研磨処理が活かされる代表分野
装飾・外観部品(自動車・バイク・建築・家電)
医療・食品・半導体関連部品(清浄度・平滑度が要求される部品)
金型・治工具・試作モデル
デザイン部品や展示用サンプルの鏡面仕上げ
旭研磨工業所では、バフ研磨処理と鏡面研磨技術を融合させた独自の高精度仕上げを行い、製品の外観品質・耐久性・清浄性をトータルでサポートしています。
■ 職人技が支える高品位仕上げ
手作業によるバフ研磨処理は、単なる「磨き」ではなく、製品の品質・印象・性能を左右する最終工程の要です。
感覚と経験を駆使し、素材の特性を読み取りながら磨き上げることで、金属本来の光沢と精度を最大限に引き出すことができます。
旭研磨工業所は、こうした職人技に加え、SPBF処理・鏡面研磨・WPC複合処理などの表面改質技術を組み合わせ、お客様の課題に合わせた最適な研磨ソリューションを提案しています。
さらに詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
- [バフ研磨の表面粗さ目安と複雑形状対応|職人手作業による高精度研磨技術](https://www.asahi-kenma.com/post/buff-polishing-surface-roughness)
バフ研磨で実現可能な表面粗さの参考値や、曲面・凹部など複雑形状への職人技による対応方法を詳しく解説しています。試作部品や装飾部品など、実務で役立つ情報が満載です。
会社情報・お問い合わせ
株式会社旭研磨工業所(あさひけんまこうぎょうしょ)
〒570-0032 大阪府守口市菊水通3-16-10
📞 TEL:06-6992-3343
🌐 公式サイトはこちら → https://www.asahi-kenma.com

職人の手作業によるバフ研磨処理|感覚と経験で仕上げる高精度な研磨技術 | 大阪・株式会社旭研磨工業所 技術ブログ


