振動バレル研磨処理の特徴と用途 | 湿式メディア活用による高効率研磨技術の紹介 | 株式会社旭研磨工業所 技術ブログ
- 株式会社旭研磨工業所

- 10月7日
- 読了時間: 4分
更新日:10月10日
金属部品や樹脂成形品の表面仕上げにおいて、「均一な光沢」「バリ除去」「表面粗さの低減」を高効率に実現できる方法として注目されているのが振動バレル研磨処理です。当社・株式会社旭研磨工業所では、量産部品から試作開発品まで幅広く対応しています。
本記事では、振動バレル研磨処理の原理と特徴、仕上がりの比較、適用分野、そして旭研磨の強みを詳しくご紹介します。
振動バレル研磨処理とは
振動バレル研磨は、研磨槽内にセラミックメディア(球体研磨石)と被加工物を投入し、槽全体を振動させることで相対運動を生じさせ、表面を微細に削り取る研磨方式です。回転式の遠心・ドラッグバレルに比べ、衝突エネルギーは穏やかですが、全方向からの接触が得られるため、多数個同時処理に適しています。
当社では主に湿式方式を採用。メディアと水溶性研磨液を組み合わせることで、
メディア同士の摩擦熱を抑制
研磨粉や切削屑を効率よく除去
表面ムラを低減し、仕上げを安定化といった効果を発揮します。
特徴:湿式メディアによる高効率・安定研磨
1. 均一な仕上がり
振動によって全方向からメディアが当たるため、面全体を均一に研磨でき、安定した仕上がりが得られます。
2. 高効率な同時処理
多数個を同時に処理できるため、バフ研磨のように1個ずつ仕上げる必要がなく、量産品にも高い生産性を発揮します。
3. ワークへのダメージが少ない
振動エネルギーが穏やかなため、部品の変形・打痕リスクが少なく、薄肉・小物部品にも適用可能です。
4. 湿式スラリーによる表面保護
水や化学液を併用することで、発熱や焼き付き、二次傷の発生を抑制。最終仕上げ工程としても有効です。
仕上がり比較:他方式との違い
研磨方式 | 特徴 | 仕上がり | 適性 |
バフ研磨 | 手作業による単品仕上げ | 局所的に高光沢、作業者熟練度に依存 | 小ロット・外観部品 |
遠心バレル研磨 | 高回転による強力研磨 | 光沢高いが、打痕リスクあり | 硬質金属・精密部品 |
振動バレル研磨 | 穏やかな全方向振動 | 均一な半光沢~光沢、面ムラ少ない | 樹脂・アルミ・ステンレスなど多用途 |
ドラッグバレル研磨 | 個別ホルダー回転で強力接触 | 局所高光沢、複雑形状向き | 精密金型・装飾部品 |
振動バレル研磨は「安定性・再現性・低ダメージ性」のバランスに優れ、量産ラインでの仕上げ安定化やコスト削減に有効です。
適用分野
振動バレル研磨処理は、以下のような製品に広く採用されています。
車両部品(バルブ、ギヤ、ケース類など)
医療機器・精密機構部品
樹脂成形品の外観仕上げ
金属3D造形品の表面均し
バリ取り・微細面粗度調整
特に「試作から量産へ移行する際の仕上げ品質安定化」や、「複雑形状の均一研磨」を目的とした導入事例が増えています。
旭研磨工業所の強み
● 条件最適化による高精度制御
材質・形状・目的に応じて、メディア粒度・液剤濃度・振動周波数などをテストで最適化。再現性の高い仕上がり条件を確立し、量産ラインに反映しています。
● 複合処理への対応
WPC処理・SMAP処理・Pollux処理など、表面改質との複合にも対応可能。「研磨+改質」を一貫して行うことで、機能面・外観面の両立を実現します。
● 試作開発から量産まで一貫対応
小ロット試作や特殊材のテスト研磨も随時受付。最適条件をデータ化し、量産工程へスムーズに移行できます。
振動バレル研磨処理は、安定した表面品質と高い生産性を両立する効率的な研磨手法です。湿式メディアを活用することで、複雑形状や薄肉部品にも適用でき、バフ研磨では難しい均一仕上げを実現します。
旭研磨工業所では、長年の研磨ノウハウとテストデータをもとに、製品仕様や目的に最適な処理条件をご提案いたします。試作・量産問わず、「表面仕上げの品質を安定させたい」「量産効率を上げたい」といった課題をお持ちの方は、ぜひご相談ください。
会社情報・お問い合わせ
株式会社旭研磨工業所(あさひけんまこうぎょうしょ)
〒570-0032 大阪府守口市菊水通3-16-10
📞 TEL:06-6992-3343
🌐 公式サイトはこちら → https://www.asahi-kenma.com

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