バフ研磨とSPBF-SMAP処理の違い|機能性を備えた進化型表面処理|株式会社旭研磨工業所
- 株式会社旭研磨工業所
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更新日:8 時間前
はじめに|バフ研磨ではもう足りない?進化する表面処理のニーズ
鏡面仕上げ=バフ研磨。かつてはこの一択でしたが、近年では摺動性・耐摩耗性・潤滑性といった「機能性」まで求められる時代になりました。株式会社旭研磨工業所では、従来のバフ研磨を進化させたSPBF-SMAP処理により、美観と性能を両立する次世代の複合表面処理を実現しています。
バフ研磨とは?|基本原理と特徴
バフ研磨の概要
バフ研磨とは、フェルトや布製のバフホイールに研磨剤を付け、金属表面を磨き上げる物理的な研磨方法です。
主な特徴
表面の小キズやうねりを除去
鏡面に近い光沢仕上げが可能
表面粗さ Ra:0.02〜0.1μm程度(材質による)
バフ研磨の用途例
意匠部品(装飾金属・外装品)
食品機械・医療器具
家電・照明機器の反射部品
限界点
光沢は得られるが、摺動性や潤滑性などの機能性は付加されない
表面のミクロレベルの凹凸は残ることがある
株式会社旭研磨工業所では、従来のバフ研磨を凌駕する高精度研磨「SPBF(Super Polishing Buffing)」を用い、品質要求の厳しい製品に対して、職人の手作業による精密な研磨処理を行っております。一般的なbuff研磨とは一線を画す技術として、「SPBF処理」を明確に位置づけており、加工後の表面粗さ(Ra)においても、他社と比較して優れた仕上がり品質を実現しています。
SPBF-SMAP処理とは?|バフ研磨を超える複合表面処理技術
旭研磨工業所が独自提供するSPBF-SMAP処理は、以下の2工程からなる複合処理です。
1. SPBF(Super Polishing Buffing)
通常のバフ研磨より高精度(表面粗さ Ra:0.02〜0.005μm程度(材質による))
形状を極力維持したまま、光沢、鏡面性、平滑性を極限まで追求
2. SMAP(Surface Microstructure Activation Processing)
表面に微細な凹凸パターンを形成
オイルポケット効果や摩擦低減に寄与
機能性(摺動・離型・耐摩耗性など)を強化
【清掃性・衛生面の向上について】
バフ研磨では、表面に微細な凹凸や未研磨部、局所的な溝が残ることで、洗浄性・衛生性に課題が生じる場合があります。旭研磨工業所のSPBF-SMAP処理では、以下の特長により、洗浄性・清掃性にも優れた仕上がりを実現しています。
清掃性が向上する理由
微細な凹凸の角を除去し、なだらかな曲面構造に整形
パターン設計により、洗浄液の流れ・排出がスムーズに
表面被膜ではなく、母材と一体化した構造のため剥離・劣化がない
細菌・微粒子の残留リスクが低減
【用途例と得られる効果】
用途 | 清掃性向上のメリット |
医療器具 | 滅菌処理が確実に行える |
産業ロボット部品 | 油・粉塵などの汚れが付着しにくく、保守性向上 |
半導体製造装置部品 | パーティクル管理の徹底が可能/クリーンルーム適合 |
手術補助器具・支援ロボット | 高い洗浄性+表面の安全性で人体接触にも対応可 |
清掃性+機能性+高耐久を同時に実現
SPBF-SMAP処理は、見た目の美しさだけでなく、衛生面・摺動性・耐摩耗性・油保持性などの機能面までをトータルに最適化できる処理技術です。
特に、「洗いやすさ」「汚れにくさ」「剥がれない構造」を求める以下のような部品に最適です:
医療・理化学分野のステンレス器具
半導体製造装置のガイド・プレート類
食品機械の接触部
手術支援用マニピュレーター部品
高精度+機能性の表面処理は旭研磨工業所へ
バフ研磨では得られない、潤滑性・摺動性・離型性などの機能性を付加したい場合、SPBF-SMAP処理は最適な選択肢です。旭研磨工業所では、お客様の用途・要件に合わせて、最適な表面処理と測定結果をご提供可能です。まずはお気軽に、サンプル提供や仕様相談をご連絡ください。
バフ研磨とSPBF-SMAP処理の違い|機能性を備えた進化型表面処理|株式会社旭研磨工業所

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