精密研磨処理技術の特徴と用途 | SMAP処理・Pollux処理・バレル研磨の技術解説 | 株式会社旭研磨工業所 技術ブログ
- 株式会社旭研磨工業所
- 8月4日
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更新日:8月4日
精密加工を支える「研磨処理技術」の重要性
医療機器、精密金型、半導体装置、電子部品など、高機能・高精度が求められる製品において、加工後の「仕上げ品質」は最終的な性能や信頼性に大きく影響します。中でも「表面の微細なバリ」「加工キズ」「不均一な粗さ」などは、製品不良やトラブルの原因となることも少なくありません。
こうした課題を解決するのが、精密研磨処理です。
株式会社旭研磨工業所では、用途や形状に応じて3種類の精密研磨技術を活用し、製品表面の品質向上・機能安定化・歩留まり改善に貢献しています。
株式会社旭研磨工業所が誇る3つの精密研磨処理技術
1. SMAP処理
「インペラ式ダイヤメディア噴射による高精度研磨技術」
SMAP処理は、インペラの遠心力を利用して微細なダイヤモンドメディアを噴射し、必要な部分だけを選択的に研磨する精密表面処理技術です。Pollux処理と比較してより大型の製品にも対応可能で、寸法精度を保ったまま鏡面仕上げを実現できます。
特長:
平滑化と高品位な表面仕上げ
寸法精度を損なわずに研磨可能
微細形状・複雑形状にも対応
バフ研磨やWPCなどと合わせた複合表面処理が可能
主な用途:医療機器部品、精密金型、半導体装置部品、精密角物部品、微細部品など
2. Pollux処理
「エアー噴射による微細メディア研磨処理/複雑形状対応型」
Pollux処理は、エアー圧で微細なダイヤモンドメディアを噴射する非接触型の精密表面処理技術です。SMAP処理に比べてより複雑な形状や入り組んだ箇所にも対応可能で、美観と機能を両立した仕上がりを提供します。
特長:
精密形状にも対応する非接触研磨
平滑化仕上げと寸法安定性
複雑な構造物・微細部にも適応
製品表面の曇り・キズ・凹凸除去に最適
主な用途:精密金型、医療用治具部品、センサー部品、微細加工品など
3. バレル研磨(乾式対応)
「量産向け・乾式一括処理型バリ取り&最終仕上げ技術」
バレル研磨は、専用容器内で部品と研磨メディアを回転・振動させて一括処理する工法です。旭研磨では乾式バレル研磨を採用しており、処理後の洗浄・乾燥工程が不要で、量産対応・コスト最適化に優れたソリューションを実現しています。
特長:
微細なバリの除去処理に最適
鉄・アルミ・ステンレスなど多様な材質に対応
乾式処理により工程短縮・作業効率向上
大量部品の均一仕上げが可能
主な用途:切削加工品、小型機械部品、微細部品など
各精密研磨技術の特徴比較
技術名 | 対応形状 | 寸法精度維持 | 鏡面仕上げ | 処理方式 | 特徴 |
SMAP処理 | 中~大型・複雑形状 | ◎ | ◎ | インペラ噴射 | 複雑形状に対応 |
Pollux処理 | 微細・複雑形状 | ◎ | ◎ | エアー噴射 | 複雑形状に対応 |
バレル研磨(乾式) | 小物・量産品 | ○ | ○ | 遠心 もしくは ドラッグフィニッシュ | コスト効率が高く量産に最適 |
初回無料の試作研磨サービスも実施中
旭研磨工業所では、初回無料のトライアル研磨サービスを実施しております。新規製品や難加工部品など、「まずは試してみたい」というお客様にも対応可能です。
最適な研磨方法の選定から、仕上がり確認、量産対応まで、表面処理のプロフェッショナルが一貫してサポートいたします。
精密研磨処理なら旭研磨工業所へ
当社は、大阪府守口市にて長年にわたり研磨加工を専門に行ってきた老舗の研磨会社です。SMAP処理・Pollux処理・乾式バレル研磨など、用途や形状、素材に応じて最適な研磨ソリューションをご提供しています。
「精密部品の品質を、研磨で支える」—— 旭研磨の技術が、貴社製品の品質向上を支援します。
会社情報・お問い合わせ
株式会社旭研磨工業所(あさひけんまこうぎょうしょ)
〒570-0032 大阪府守口市菊水通3-16-10
📞 TEL:06-6992-3343
🌐 公式サイトはこちら → https://www.asahi-kenma.com

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