バフ研磨処理とSPBF処理の違い|精度・仕上がり・用途で見る選定ポイント|株式会社旭研磨工業所
- 株式会社旭研磨工業所

- 10月29日
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更新日:10月29日
はじめに
金属表面仕上げにはさまざまな種類がありますが、その中でも「バフ研磨処理」と「SPBF処理(Super Polishing Buff Finish)」は、光沢や滑らかさを追求する代表的な技術です。どちらも金属表面を滑らかにし、光沢・美観・機能性を高める処理ですが、目的や要求精度によって適切な選定が必要です。
この記事では、両者の違い・特長・使い分け方を、技術的な視点からわかりやすく解説します。
■ バフ研磨処理とは(一般的な光沢仕上げ)
バフ研磨処理は、回転する布製バフに研磨剤を付けて金属表面を磨く、最も一般的な金属仕上げ方法です。ステンレスやアルミなどに広く用いられ、#400程度までの光沢仕上げに対応します。ワークに対しては主に一方向から研磨を行い、見た目の美しさと滑らかさを実現します。
目的: 外観の向上、光沢仕上げ、軽度な酸化膜除去
仕上がり: 半光沢~中程度の鏡面(#400程度)
主な用途: 建築金物、ホッパー、タンク、筐体、一般機械部品など
🔹 特徴まとめ
手作業による柔軟な対応が可能
複雑形状の磨きにも適応
意匠性・外観品質を重視する製品に最適
■ SPBF処理とは(高精度・高清浄鏡面仕上げ)
SPBF(Super Polishing Buff Finish)処理は、バフ研磨の原理をベースにしつつ、熟練職人による多方向研磨で表面の微細凹凸を除去し、Ra 0.02μm以下の超鏡面を実現します。
衛生性や清浄性が求められる分野で特に有効で、医療・食品・半導体・精密部品など、高い品質管理が必要な製品に採用されています。
目的: 高鏡面化、微細凹凸の除去、清浄性・耐腐食性の向上
仕上がり: #400以上の高鏡面(Ra 0.02μm以下)
主な用途: 医療機器、食品機械、半導体装置、精密機構部品など
🔹 特徴まとめ
表面の微細凹凸を極限まで除去
清浄性・衛生性が向上(汚れ付着防止にも有効)
再現性の高い高精度仕上げ
■ バフ研磨処理とSPBF処理の違いを比較
比較項目 | バフ研磨処理 | SPBF処理 |
処理目的 | 外観向上・光沢仕上げ | 高鏡面化・清浄性向上 |
表面粗さ(Ra) | 約0.1~0.02μm | 約0.02~0.005μm |
光沢レベル | 半光沢~中鏡面 | 高鏡面・超鏡面 |
加工方向 | 一方向 | 多方向 |
適した用途 | 外装・意匠部品 | 医療・精密・衛生分野 |
コスト | 比較的低コスト | 高精度ゆえコスト高め |
👉 まとめると:
外観重視・装飾用途 → バフ研磨処理
高精度・清浄性重視 → SPBF処理
■ 選定の目安と注意点
両者とも手作業が中心ですが、目的に合った仕上げ選定が重要です。以下は用途別の選定目安です。
用途・要件 | 推奨処理 | 備考 |
外観の美しさ・意匠性を重視 | バフ研磨処理 | |
鏡面度・清浄性・精度を重視 | SPBF処理 | #400以上の鏡面にはSPBFがおすすめ(※母材状態に注意) |
※SPBF処理は母材の表面状態が仕上がり品質に大きく影響します。
■ 旭研磨工業所の対応技術と複合仕上げ提案
当社では、バフ研磨処理・SPBF処理のほか、
鏡面ショットPollux処理(微細ショットによる高均一鏡面)
WPC-SMAP処理・SPBF-SMAP処理(耐疲労+美観)などの複合処理技術も提供しています。
製品の材質・用途・要求Ra値に応じて、最適な表面処理をワンストップで提案いたします。
■ 目的に応じた最適な研磨処理選定を
バフ研磨処理 → 意匠性・装飾仕上げ・一般光沢用途に最適
SPBF処理 → 機能性・衛生性・高精度が求められる部品に最適
どちらも金属表面を美しく仕上げる技術ですが、**「何を目的にするか」**によって最適な処理は変わります。
■ お問い合わせ
材質・形状・表面状態を確認し、最適な表面仕上げ方法をご提案いたします。
会社情報・お問い合わせ
株式会社旭研磨工業所(あさひけんまこうぎょうしょ)
〒570-0032 大阪府守口市菊水通3-16-10
📞 TEL:06-6992-3343
🌐 公式サイトはこちら → https://www.asahi-kenma.com

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