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バフ研磨とメッキの違いとは?|鏡面仕上げで選ぶべき加工方法を徹底比較|株式会社旭研磨工業所 技術ブログ

  • 執筆者の写真: 株式会社旭研磨工業所
    株式会社旭研磨工業所
  • 7月9日
  • 読了時間: 5分

更新日:8月13日

「バフ研磨とメッキ、どっちがキレイ?」「耐久性やコストの違いは?」鏡面仕上げや表面処理を検討する際、多くの方がこのような疑問を抱きます。


本記事では、表面処理の代表格である「バフ研磨」と「メッキ処理」の違いを徹底比較。見た目の美しさ、耐久性、再加工性、コスト、さらには素材ごとの防錆性までを網羅し、目的に応じた最適な選び方をわかりやすく解説します。


バフ研磨とメッキの違いとは?|鏡面仕上げの目的別に比較

バフ研磨とメッキ処理は、いずれも金属製品の外観を美しく仕上げるための加工方法ですが、その処理方法・仕上がり・耐久性・コスト・適用素材などに大きな違いがあります。以下の比較表をご覧ください。

✅ 比較表:バフ研磨とメッキの違い

項目

バフ研磨

メッキ処理

処理の仕組み

金属表面を物理的に磨き上げ、光沢を出す

金属表面にニッケルやクロムなどの金属皮膜を薄く被覆する

見た目の美しさ

素材本来の自然な輝き。奥行き感や透明感がある

均一で安定した光沢。人工的で鏡面風の仕上がり

耐久性

高い。皮膜がないため、剥がれや変色の心配がなく、長期使用に適する

使用環境によって皮膜が剥がれる・腐食する可能性あり

修復・再処理

再研磨により簡単に復元可能。コストも比較的抑えられる

剥離+再メッキの工程が必要で、手間・コストがかかる

加工難易度

高度な技術と経験が必要。複雑形状や精密品への対応には熟練の職人技が不可欠

自動化・大量処理に適しており、加工の難易度は比較的低い

初期コスト

やや高め。職人による手作業や工程数により変動

比較的安価。量産性が高く、単価が抑えられる

素材の防錆性と対応処理

【ステンレス・真鍮など】:そのままバフ仕上げ可能


【鉄・アルミなど腐食しやすい素材】:別途メッキやアルマイト処理が必要

腐食しやすい金属にも適用可能。防錆性を高める目的で広く使われ、表面保護処理として有効


メッキ処理のメリット・デメリットとは?

メッキは、ニッケル・クロム・亜鉛などの金属皮膜を母材の表面に施し、光沢・防錆性・耐摩耗性などの機能を追加する表面処理です。

✅ メッキの主なメリット

  • 均一な外観と高い装飾性

  • 錆や腐食に対する耐性が高い(適切な条件下で)

  • 初期コストが比較的安価

  • 自動車部品、什器、家電など量産に向いている

⚠ メッキの注意点・デメリット

  • 下地が粗いとムラが出る/光沢が均一にならない

  • 皮膜が剥がれたり腐食したりするリスクがある

  • 再加工が困難(剥離・再メッキが必要)

つまり、メッキはあくまで「表面を覆う」技術であり、素材自体を磨いて美しさを引き出すわけではないという点に注意が必要です。


“本物の鏡面”を実現するバフ研磨の特長

バフ研磨とは、研磨布(バフ)と研磨剤を使用して金属表面を磨き上げる物理的な仕上げ方法で、表面を削りながら光沢を引き出す加工技術です。

✅ バフ研磨の特長とメリット

  • 素材そのものの光沢を引き出す、自然で深みのある仕上がり

  • 皮膜がないため、剥がれ・変色のリスクがない

  • 再研磨が可能で、メンテナンス性が高い

  • 高級感・質感・意匠性を求める製品に最適

⚠ 注意点:素材によっては防錆処理の併用が必要

加工方法の選定においては、「仕上がりの美しさ」だけでなく、「素材の特性」も重要な判断軸です。たとえば、鉄やアルミなどの錆びやすい素材では、美観をバフ研磨で、耐久性をメッキやアルマイトで補完するといった組み合わせ加工が非常に効果的です。


目的・素材・使用環境からの選定ポイント

目的・ご要望

最適な処理方法

均一な外観・防錆性を重視したい

メッキ処理(ニッケル・クロムなど)

金属本来の美しさ・質感を活かしたい

バフ研磨(鏡面仕上げ)

剥がれや変色を避けたい

バフ研磨(皮膜なし)

再加工・修復を前提とした長期運用

バフ研磨(再研磨可能)

高級感・ブランド性を演出したい

熟練職人による鏡面バフ研磨

鉄やアルミ素材を使用している

バフ研磨+メッキ(クロム・亜鉛)やアルマイト処理との併用推奨

鏡面仕上げに求める価値で加工方法を選ぶ

「一見メッキのほうがキレイに見えるが、実は素材そのものを活かすならバフ研磨が優れている」これが、表面処理に携わるプロの視点です。

  • 短納期・量産・防錆を重視するならメッキ処理

  • 質感・高級感・再加工性・長寿命を求めるならバフ研磨

  • 鉄・アルミなどの素材には**併用(バフ+メッキ・アルマイト)**でのご提案も可能です

当社では、素材・用途・使用環境に合わせた最適な加工方法をご提案しております。お気軽にご相談ください。


お問い合わせ・ご相談はお気軽に

株式会社旭研磨工業所では、鏡面バフ研磨、デザイン研磨、メッキとの複合処理など、製品の機能と美観を両立する最適な表面処理を提供しています。

▶ 1点もの・試作・少量も歓迎

▶ 図面や仕様が未確定でもOK!

お気軽にご相談ください。


会社情報・お問い合わせ

株式会社旭研磨工業所(あさひけんまこうぎょうしょ)

〒570-0032 大阪府守口市菊水通3-16-10

📞 TEL:06-6992-3343

🌐 公式サイトはこちら → https://www.asahi-kenma.com


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