カッターマークや研磨ムラの改善方法 | 再研磨で仕上げ不良をリカバリー|株式会社旭研磨工業所 技術ブログ
- 株式会社旭研磨工業所

- 7月16日
- 読了時間: 3分
更新日:8月22日
再研磨で、製品の価値を取り戻す
金属加工品を外注でご発注されたお客様から、次のようなご相談をよくいただきます。
「単価の安さで他社に依頼したが、納品された加工品の表面に研磨ムラやキズがあり、思っていた仕上がりではない」
「切削加工品のカッターマークが目立ち、納品後、品質基準を満たしていないとお客様からクレームが出た。御社の表面処理で加工目の除去や改善はできるか?」
このような仕上げ不良や表面トラブルに対しては、弊社の表面処理での再研磨で解決できるケースが多くあります。
ただし、再研磨対応は当社で実際に行う加工範囲内の技術サポートに限られます。そのため、元の加工や仕上げを担当した業者様の保証範囲や無償対応など、コスト負担については対応できません。ご依頼の際は、この点をご理解のうえお問い合わせください。
旭研磨工業所では、他社や他の加工業者で製作された金属加工品に対しても、再研磨によるリカバリーサービスをご提供しています。熟練の技術で、外観品質を回復し、製品の価値を取り戻します。目先の単価だけで判断すると、かえって品質トラブルや追加コストが発生することも。私たちは、再研磨を通じて、“価格以上の価値”と“真のコストパフォーマンス”をご提案いたします。
この記事では、実際の再研磨事例とともに、対応可能な仕上げ不良の種類や再仕上げ時の注意点、ご依頼の流れをご紹介します。
よくある仕上げ不良と再研磨対応の可否
以下のような外観トラブルは、再研磨によって改善できることが多いです。
切削加工後のカッターマーク(工具痕)
バフ仕上げやヘアラインのムラ・方向性の乱れ
表面の微細なキズ・くすみ・変色
指定された粗さ(Ra)に満たない仕上がり
光の反射で見える不均一な質感
※製品の材質・形状・肉厚により、再研磨可能か事前確認が必要です。
実際の事例:他社製SUS部品の再仕上げ対応
ある機械メーカー様より、他社で加工されたSUS304製装置部品について、「コスト重視で対応頂いたが、仕上げムラが目立ち、製品として使用するには不安がある」と、ご相談をいただきました。
当社ではお持込頂いた現物を確認したうえで、以下の工程で再仕上げ対応を行いました。
仕上げ状態の評価 目視や触感、照明を用いて表面のムラやキズの範囲を詳細にチェック。
バフ研磨による再研磨 表面を均一かつ滑らかに仕上げるための再研磨処理を実施。
品質確認と納品 お客様のサンプル品と比較して仕上がりを確認いただき、再納品。
結果、お客様からは「問題なく使用できる仕上がりになった」とご評価をいただきました。
再研磨をご依頼いただく際のチェックポイント
再研磨対応をスムーズに進めるために、以下の情報をご準備をお願いいたします。
製品の材質・寸法・図面(お持ちの場合) 再研磨の可否や適切な仕上げ方法の検討に必要です。
不具合の内容がわかる写真 表面のキズやムラ、カッターマークなど具体的な状態を確認します。
希望される最終仕上げの状態 例:#400バフ仕上げ、ブラスト処理、ヘアライン仕上げなど、ご希望の仕上げ仕様をお知らせください。
使用目的や求められる外観グレード 外装品か内部部品かによって仕上げの要求度が異なります。
仕上げ不良が発生した場合でも、再研磨という選択肢を取ることで、製品を一から作り直すリスクやコストを抑えつつ、外観や品質を回復させることが可能です。株式会社旭研磨工業所では、一品物から量産品まで幅広く再仕上げに対応しております。
会社情報・お問い合わせ
株式会社旭研磨工業所(あさひけんまこうぎょうしょ)
〒570-0032 大阪府守口市菊水通3-16-10
📞 TEL:06-6992-3343
🌐 公式サイトはこちら → https://www.asahi-kenma.com

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