鏡面ブラストPollux処理の特徴と用途 | 金属・樹脂の次世代鏡面仕上げ技術 | 株式会社旭研磨工業所 技術ブログ
- 株式会社旭研磨工業所
- 8月6日
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微細表面処理に革新をもたらす高精度エアブラスト研磨技術株式会社旭研磨工業所が開発した「鏡面ブラストPollux(ポルックス)処理」は、従来の研磨方式では対応が難しかった樹脂や金属の微細な鏡面仕上げを、非接触かつ低ダメージで実現する先進的な精密表面処理技術です。
医療機器、光学部品、半導体装置、精密精度部品など、外観・機能性・寸法精度が求められる高精度部品において、確実な品質向上を実現します。
鏡面ブラストPollux処理とは
「鏡面ブラストPollux処理」は、ダイヤモンド微粒子を配合した弾性体研磨材を圧縮エアーにより被加工物へ衝突させることで、積層痕や微細バリ、表面の荒れを効率的に除去しながら、滑らかで高光沢な鏡面表面を形成します。
機械接触のない非接触型研磨方式
熱変形を起こさず、寸法安定性が高い
金属・樹脂のいずれにも対応可能
積層造形品(3Dプリント品)の仕上げに最適
他の研磨技術との違い・比較
技術名 | 特徴 | 適用素材 | メリット | デメリット |
鏡面ブラストPollux処理 | 弾性体+ダイヤモンド粉末をエアーで衝突 | 金属・樹脂全般 | 非接触・低ダメージ・均一な鏡面仕上げ | 三次元の細部は一部制限あり |
バレル研磨 | 研磨材と部品を混ぜて回転・振動処理 | 金属小物部品 | 安価・一括処理が可能 | 精密性や光沢に限界 |
ドライブラスト | 研磨材をエアーで噴射 | 金属・樹脂 | 加工速度が速い | 表面粗さが残る、光沢不足 |
鏡面ショットSMAP処理 | モーター駆動で弾性体を衝突 | 精密金属部品 | 寸法保持・鏡面性・微細エッジ処理 | 複雑形状対応には専用設計が必要 |
化学機械研磨(CMP) | 化学薬品+研磨パッドで平坦化 | ウェハ、セラミックス | 超高精度・超平滑 | 高コスト・対象限定 |
Pollux処理の技術的特徴
1. ダイヤモンド粉末による超微細な表面改質
ナノ~ミクロン単位の硬質粒子による表面平滑化と鏡面形成。樹脂や軟質金属でも削れすぎず、寸法精度を保ったまま鏡面処理が可能。
2. エアー圧力制御で加工強度を最適化
圧縮エアーの圧力と吐出角度を最適制御することで、対象素材の特性や形状に応じた表面改質を実現。熱や振動を与えず、素材に優しい加工が可能です。
3. 3Dプリント品や樹脂部品への高適合性
積層造形品の積層痕除去・光沢化、樹脂の表面硬度向上・外観向上に最適。従来手加工や化学処理に頼っていた後処理工程を自動・高品質化できます。
対応素材・用途事例
対応素材: ステンレス、アルミニウム、チタン、真鍮、POM、ABS、PEEK など
用途例:
医療機器部品のバリ除去・鏡面仕上げ
自動車内装樹脂の光沢処理
樹脂レンズ・光学パーツの平滑化
積層造形品(3Dプリント製品)の仕上げ
Pollux処理のメリットまとめ
✅ 高硬度・高精度な鏡面仕上げが可能
✅ 寸法安定性・素材安全性の両立
✅ 樹脂・金属の両方に対応
✅ 積層痕、微細バリの同時除去
✅ 非接触研磨で加工変形なし
導入をご検討の企業様へ
大阪府守口市の当社工場には、最新のPollux処理設備と精密ブラスト技術に精通したスタッフを常駐。試作加工やテストワークのご相談も承っております。製品ごとの最適条件設計と安定した品質保証体制により、高品質な量産対応も可能です。
会社情報・お問い合わせ
株式会社旭研磨工業所(あさひけんまこうぎょうしょ)
〒570-0032 大阪府守口市菊水通3-16-10
📞 TEL:06-6992-3343
🌐 公式サイトはこちら → https://www.asahi-kenma.com

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