表面粗さ(Ra値・Rz値)に関するよくある質問|研磨の専門技術解説 | 大阪・株式会社旭研磨工業所 技術ブログ
- 株式会社旭研磨工業所

- 8月28日
- 読了時間: 3分
更新日:8月29日
本資料に記載している数値は、弊社内での品質管理用の参考値(粗さの平均値)であり、設計仕様としてそれ相当の精度を求められる場合は、対応可能な会社様にご相談ください。
なお、形状、素材、加工前の状態などによってRa値やRz値は左右されるため、同じ研磨番手でも実際の仕上がりには差異が生じる場合があります。
大阪の株式会社旭研磨工業所 技術ブログでは、金属加工や研磨業界でよく寄せられる表面粗さに関する疑問を、現場目線でわかりやすく解説します。部品の美観や耐久性に直結する表面粗さは、設計・加工の段階で正しく理解しておくことが重要です。
表面粗さとは?
表面粗さとは、部品表面の微細な凹凸の程度を示す指標で、主に以下の2種類があります。
Ra(算術平均粗さ)表面の凹凸の平均値を示す指標で、最も一般的に使用されます。設計仕様書でも指定されることが多いです。
Rz(十点平均粗さ)最大5つの峰と谷の高さの平均値を表す指標で、Raよりも局所的な凹凸の大きさを詳細に評価できます。
表面粗さは、摩耗性や滑り性、美観、接触部品の寿命などに直接影響します。
よくある質問(FAQ)
Q1. RaとRzはどう使い分ければよいですか?
A1. Raは全体の平滑度を示す平均値、Rzは局所的な凹凸の大きさを示す指標です。耐摩耗部品ではRzが重視されることがあります。ただし、弊社では表面処理の観点からRaを重視して研磨番手ごとの品質管理を行っております。
Q2. 表面粗さを改善するには?
A2. バフ研磨、鏡面研磨、ブラスト処理などで凹凸を除去します。材質や形状に応じて最適な方法を選ぶことが重要です。
Q3. 表面粗さと耐久性の関係は?
A3. 粗い表面は摩耗や応力集中の原因になるため、摩耗部品や接触面では滑らかに仕上げることが推奨されます。
Q4. 表面粗さを指定数値で全面均一にできますか?
A4. いいえ、表面粗さは平均値として管理されるため、弊社の手作業での研磨では全面均一の数値に仕上げることはできません。均一数値での仕上げが必要な場合は、都度磨き・計測を行う金型研磨業者や、コンピュータ管理された自動研磨処理装置を保有する会社にご相談ください。
研磨番手別 表面粗さ(Ra値)参考一覧【ステンレス研磨実測】
※Ra値は実測値の平均です。材質や測定条件により変動する場合があります。
研磨番手が大きくなるほど粒度は細かくなり、Ra値は低くなります。用途や必要精度に応じて番手を選定することが重要です。
Ra値を基準にした研磨の品質管理・用途例
0.5μm以上:一般的な研削加工後の粗仕上げ面
0.2μm~0.02μm:機械部品や溶接部の仕上げに適した中間仕上げ
0.015μm~0.005μm:光学部品、医療・補助器具などの超精密仕上げ
表面粗さは、製品の機能性・美観・耐久性に直結する重要な要素です。疑問や加工相談がある場合は、大阪・株式会社旭研磨工業所の専門技術者までお気軽にお問い合わせください。豊富な研磨実績と独自技術で、複雑形状や特殊材質の部品にも対応可能です。
会社情報・お問い合わせ
株式会社旭研磨工業所(あさひけんまこうぎょうしょ)
〒570-0032 大阪府守口市菊水通3-16-10
📞 TEL:06-6992-3343
🌐 公式サイトはこちら → https://www.asahi-kenma.com

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