乾式バレルと湿式バレルとの違いを徹底解説 | バレル研磨処理技術の比較 | 株式会社旭研磨工業所 技術ブログ
- 株式会社旭研磨工業所

- 7月17日
- 読了時間: 3分
更新日:7月31日
乾式バレル研磨とは?
乾式バレル研磨は、研磨メディアと対象物を回転・振動させることで、水や液体を使わずに表面を磨き上げる研磨方法です。従来の湿式バレル研磨とは異なり、乾いた状態で研磨を行うため、液痕やもらい錆の心配がなく、精密部品や微細加工品の仕上げに最適です。
乾式バレル研磨の主な特徴
液体を使わないため、洗浄や乾燥工程が不要
クルミ殻や木質、軽量樹脂系、ダイヤ配合などの柔らかいメディアを使用
精密部品の寸法変化を抑えつつ、光沢や鏡面仕上げにも対応
試作1個から量産品生産まで対応可能
遠心バレル研磨やドラッグフィニッシュ研磨で、あらゆる形状の加工が可能
湿式バレル研磨との違い
項目 | 乾式バレル研磨 | 湿式バレル研磨 |
使用液体 | 不使用(乾式) | 水+研磨コンパウンド |
使用メディア | クルミ殻、木質、樹脂系、ダイヤ配合 | セラミック、プラスチック系、研磨石 |
メディアの特徴 | 軽量で柔らかく繊細な仕上げ向き | 比重が高く強力な研磨力 |
研磨力 | ソフトで精密部品向け | 強力でバリ取り・皮膜除去向け |
仕上がり | 光沢・鏡面・平滑仕上げ可能 | やや粗め、再研磨が必要な場合も |
適用対象 | 精密部品・装飾品・3D造形品 | 一般機械部品・鋳物・プレス品 |
処理後の清掃 | 基本不要(液痕・もらい錆なし) | 洗浄・乾燥が必要 |
環境配慮 | 廃液処理不要、環境負荷が低い | 廃液処理や水質管理が必要 |
乾式バレル研磨が向いている用途
精密機械部品の仕上げ
電子機器や医療機器の微細加工品
3Dプリント造形品の表面処理
装飾品やアクセサリーの鏡面仕上げ
小ロット・試作段階の部品加工
同等の仕上がりを有する量産品
旭研磨工業所の技術と強み
大阪・守口市の旭研磨工業所では、乾式バレル研磨処理を専門に、高度な技術と最新設備を駆使して、様々なニーズにお応えしています。
熟練職人による最適な研磨条件設定
多種多様な金属材質に対応(ステンレス、アルミ、真鍮、チタンなど)
遠心バレル研磨・ドラッグフィニッシュ研磨での高効率処理
厳格な品質管理体制で安定した仕上がりを保証
環境に配慮したクリーンな加工環境
乾式バレル研磨は、湿式にはない「液体を使わない」ことで生まれる高品質な仕上げと環境配慮が特長です。精密部品の微細研磨や試作対応、小ロット生産での活用に最適であり、仕上がりの美しさと効率を両立します。
会社情報・お問い合わせ
株式会社旭研磨工業所(あさひけんまこうぎょうしょ)
〒570-0032 大阪府守口市菊水通3-16-10
📞 TEL:06-6992-3343
🌐 公式サイトはこちら → https://www.asahi-kenma.com

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