バフ研磨 #150 表面粗さとは? | ステンレス・金属部品の下地処理ガイド | 株式会社旭研磨工業所 技術ブログ
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更新日:1 日前
金属部品の下地処理では、**バフ研磨 #150(別名:シロアゲ研磨/白上げ研磨)**が非常に重要な工程です。光沢を出さずに均一で滑らかな表面を作るため、後工程のメッキ・塗装・アルマイトの密着性向上に最適です。本記事では、バフ研磨 #150(シロアゲ研磨)の特徴、Ra値の目安、用途、他の表面仕様との違いを詳しく解説します。
バフ研磨 #150(シロアゲ研磨)の特徴
光沢を出さず、均一で滑らかな非光沢仕上げ
Ra0.50 µm前後の表面粗さを安定して実現
後工程の密着性を高める下地処理として最適
バフ研磨 #150は、非光沢ですが、滑らかで均一な下地を形成し、メッキ・塗装などの後工程での安定した仕上がりを可能にします。
💡 注意点:#150磨きは簡単と思われがちですが、素地を除去して作業するため、作業手順や圧力、研磨方向の管理を誤るとムラや傷が入りやすく、均一な仕上がりを得るには熟練の技術が必要です。特にステンレスやアルミなど滑らかな下地が求められる金属部品では、経験豊富な技術者による丁寧な処理が重要です。このため、バフ研磨 #150(シロアゲ研磨)は単なる非光沢研磨ではなく、後工程の塗装やメッキなどの密着性を確保する精密な下地処理工程として扱われます。
表面粗さ(Ra0.50 µm)の意味
Ra(算術平均粗さ)は表面の凹凸の平均的な高さを示す指標
Ra0.50 µmは非光沢で滑らかな仕上げ
特徴:
表面の微細な凹凸や加工痕を整える
後工程の密着性を高める
均一で安定した下地を形成
バフ研磨 #150は、このRa0.50 µm前後の仕上がりを安定して狙える加工条件です。
表面仕様の違い:シロアゲ研磨・ヘアライン研磨・バイブレーション研磨
用途やデザインに応じて表面仕様を使い分けることが重要です。
1. シロアゲ研磨(白上げ研磨)
形状に合わせ均一で滑らかな非光沢仕上げ
後工程の密着性向上に最適
Ra0.50 µm前後
用途:食品機械部品、医療機器、工業装置
2. ヘアライン研磨
線状の研磨目で装飾性を強調
光沢は控えめ
Ra0.5~1.6 µm程度
用途:外装パネル、建材、家電
3. バイブレーション研磨
研磨材やメディアを振動させて全体をランダムに研磨
光沢の有無は自由、複雑形状部品に適用可能
Ra値は用途に応じて調整
用途:自動車部品、精密機械部品、装飾部品
研磨種類 | 特徴 | Ra目安 | 主な用途 |
シロアゲ研磨 | 非光沢・均一下地 | 0.50 µm前後 | 下地処理、メッキ・塗装前 |
ヘアライン研磨 | 線状の筋目・装飾性 | 0.5~1.6 µm | 外装パネル、建材、家電 |
バイブレーション研磨 | ランダムな筋目・装飾性 | 用途により可変 | 自動車・精密機械・装飾部品 |
💡 ポイント:
Ra値や研磨目の方向性で用途・外観を選定
後工程の密着性や耐久性も考慮して選ぶ
バフ研磨 #150番・Ra0.50のメリット
表面の微細な凹凸や加工痕を整える
光沢を抑え、落ち着いた質感を実現
Ra0.50 µm前後の均一な表面粗さを安定して実現
後工程の密着性を向上
高い加工実績により、安定した品質を提供
特に、食品機械や医療機器、工業装置などの部品加工において、仕上がりの美観と機能性の両立が可能です。
バフ研磨 #150(シロアゲ研磨)は、Ra0.50 µm前後の均一で非光沢な下地仕上げを必要とする金属部品加工に最適です。用途に応じて、シロアゲ研磨・ヘアライン研磨・バイブレーション研磨を使い分けることで、見た目の美しさと後工程の密着性を両立できます。
金属部品の下地処理で、均一で高品質な仕上げを求める場合は、バフ研磨 #150(シロアゲ研磨)をぜひご検討ください。
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