株式会社旭研磨工業所 | 複合表面処理/SPBF-SMAP処理で面粗度・耐久性向上
- 株式会社旭研磨工業所
- 2024年4月16日
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更新日:6月20日
株式会社旭研磨工業所が提供する「複合表面処理 SPBF-SMAP処理」は、バフ研磨(SPBF)による鏡面研磨加工の表面層に、鏡面ショット処理(SMAP)を追加することで、金属部品の表面微細構造を高精度に制御し、面粗度(Ra値)の大幅な低減と均一化を実現する先進的な複合表面処理技術です。
技術概要
バフ研磨(SPBF)処理熟練職人によるバフ研磨で、金属部品表面の微小な凹凸を除去し、鏡面仕上げを行います。通常のバフ研磨では、微小な凸部が完全に除去されず、局所的な面粗度のばらつきが生じる場合があります。
鏡面ショット処理(SMAP)特殊設計の微細ショット材を高速遠心力で噴射し、金属表面の微小凸部を均一に除去または塑性変形させることで、表面の凹凸をより滑らかに仕上げます。この工程により、局所的な応力集中を低減し、面粗度の均一性が向上します。
処理工程の詳細
前処理部品の洗浄・脱脂を徹底し、油分や異物を完全に除去します。これにより、バフ研磨およびショット処理の品質を安定させます。
バフ研磨(SPBF)専用の研磨布および研磨剤を使用し、職人が手作業で部品表面を丁寧に磨き上げます。粗さのある表面を鏡面に近い状態まで均すことで、基準となる下地を形成します。
鏡面ショット処理(SMAP)バフ研磨後の部品を専用ショット処理装置にセットし、遠心力により高速で微細ショット材を噴射。ショット材は形状・材質・粒度が厳密に管理されており、微細な凸部に衝撃を与えながら表面を均一に整えます。処理時間やショット速度、噴射角度は部品形状や材質に応じて最適化しています。
後処理ショット処理後、部品を洗浄し、表面の残留物を除去。必要に応じて乾燥・防錆処理を施し、製品としての完成度を高めます。
品質検査表面粗さ計測器や顕微鏡による表面観察を行い、面粗度の均一性、微細構造の状態を厳密にチェック。基準を満たさない場合は再処理を実施します。
特長・メリット
高精度な面粗度制御SPBF単独では難しい微細凸部の均一除去を可能にし、Ra値の安定化を実現。表面粗さが均一なため、後工程の薄膜コーティングや接合に最適な基材を提供します。
優れた耐久性・耐剥離性表面改質による物理的な平滑化処理であり、従来のコーティング剥離問題が発生しにくい。摩耗や腐食に対する耐性も向上します。
清掃性・衛生面の向上滑らかな鏡面により異物付着が減少し、医療用器具や食品加工機械部品など、衛生管理が重要な分野で高い評価を得ています。
幅広い産業応用医療機器、半導体製造装置、理化学装置、食品機械、精密金型、プレス金型など、多様な用途に対応。
適用例
医療用精密機器部品の摩耗耐性強化
半導体ウエハ搬送装置部品の表面清浄度向上
食品加工機械部品の耐腐食・衛生性能向上
精密プレス金型の長寿命化と表面仕上げの均一化
株式会社旭研磨工業所は、熟練の技術者による手作業のバフ研磨技術と最先端のショットピーニング設備を組み合わせ、徹底した品質管理体制のもとでSPBF-SMAP複合表面処理を提供。お客様の製品仕様や用途に合わせたカスタマイズも可能です。
株式会社旭研磨工業所 | 複合表面処理/SPBF-SMAP処理で面粗度・耐久性向上
詳しくは公式サイトをご覧ください。→https://www.asahi-kenma.com
