バフ研磨 #1000 表面粗さとは？ | ステンレス・金属部品の高精密鏡面仕上げ処理｜大阪・株式会社旭研磨工業所 技術ブログ
- 株式会社旭研磨工業所
- 10月24日
- 読了時間: 3分
更新日：10月28日
金属部品の外観品質や機能性を左右する重要な要素の一つが「表面粗さ」です。中でもバフ研磨#1000仕上げは、ステンレスなどの金属表面に極めて滑らかで高光沢な鏡面を実現する、高精密な研磨工程です。
本記事では、#1000番バフ研磨の、その代表的な表面粗さ（Ra値）について解説します。
■ バフ研磨#1000とは
数字が大きいほど粒子が細かく、より平滑で光沢のある仕上げが得られます。#1000は非常に微細な研磨粒子を用いた仕上げ工程であり、Ra 0.005μm前後の高精密鏡面を形成します。
※ #1000番バフ研磨の処理対応は、「継続取引先様のみ」とさせていただいております。
■ Ra 0.005μmとはどの程度の平滑さか
Ra（算術平均粗さ）0.005μmとは、表面の凹凸がナノメートル単位で抑えられた状態を指します。このレベルになると、肉眼では凹凸が全く確認できず、照明や周囲の風景が鏡のように映り込む仕上がりになります。
光の乱反射が極めて少ないため、以下のような高精度用途で求められます。
樹脂・光学レンズ金型
半導体製造装置の精密部品
医療機器・真空部品
デザイン性を重視した高級外装パーツ
■ バフ研磨#1000仕上げの特長
超平滑な鏡面品質 微細な研磨粒子により、表面の微小な傷やうねりを除去。高い反射率と均一な輝きを実現します。
汚染・付着防止効果 滑らかな表面は汚れや酸化物が付きにくく、メンテナンス性にも優れています。
寸法精度を維持した仕上げ バフ研磨は除去量を最小限に抑えるため、加工寸法を大きく変えずに鏡面化が可能です。
他処理との複合対応が可能 旭研磨工業所では、WPC・SMAP・Polluxなどの複合表面処理との組み合わせも対応し、より高機能な表面改質を実現します。
■ 研磨前の状態による影響について
#600番手以上のSPBF研磨は、処理前の素材状態（前工程の切削・溶接・成形精度など）に大きく左右されます。深い傷や加工ムラ、熱変色などがある場合、鏡面が得られないことがあります。そのため、処理前の加工ワークの状態次第では、お断りすることもございます。
■ 旭研磨工業所の対応範囲
当社では、ステンレス（SUS304・SUS316Lなど）をはじめ、アルミ・チタン・銅合金など幅広い金属材質に対して、#600〜#1000番仕上げを実施しています。試作1点から量産品まで対応し、部品形状や使用目的に応じた最適な研磨プロセスをご提案いたします。
対応材質：ステンレス・アルミ・銅・チタン・鉄・真鍮 ほか
主な用途：金型部品／装飾パネル／医療・半導体機器部品／デザイン試作など
※ #1000番バフ研磨の処理対応は、「継続取引先様のみ」とさせていただいております。
バフ研磨#1000仕上げは、Ra0.005μmクラスの高精密鏡面仕上げを可能にする技術です。
ただし、最終品質は素材状態に大きく依存し、工程全体での精度管理が重要となります。
旭研磨工業所では、経験豊富な職人による手仕上げと、最新設備による均一な鏡面加工を組み合わせ、安定した品質を提供しています。#600〜#1000番手の高品位SPBF研磨をご検討の際は、ぜひ一度ご相談ください。
会社情報・お問い合わせ
株式会社旭研磨工業所（あさひけんまこうぎょうしょ）
〒570-0032 大阪府守口市菊水通3-16-10
📞 TEL：06-6992-3343
🌐 公式サイトはこちら → https://www.asahi-kenma.com
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